保健室は男子禁制!?

男性養護教諭(男性の保健室の先生)の必要性について検討するページです。
建設的なご意見お待ちしております。誹謗・中傷なとはご遠慮下さい。

 

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1.男性養護教諭の実際
  ご覧のような状況です。圧倒的な少なさがお分かり頂けると思います。大きな差はありませんが、義務教育では公立が、
 それ以外では私立が多い傾向があるようです。これは、学校数や養護教諭設置の法律などとの関連が考えられます。
 この数字を見ると男性に対する若干の疎外感も受けますが、歴史の流れも考慮し、状況の改善に努めたいと思います。
 
学校区分
養護教員数
男性
(%)
国公
私立
小学校
23,358 5 0.021 5 0
中学校
10,896 9 0.083 6 3
高等学校
6,610 8 0.121 2 6
中等教育学校
41 0 0 0 0
特別支援学校
1,650 13 0.788 12 1
幼稚園
456 3 0.658 0 3
合計【速報値】
43,011 38 0.088 25 13
養護教員数と男性比率の推移
養護教員数
男性
前年比
率(%)
前年比
平成17(2005)
43,685
-
28
-
0.064
-
平成18(2006)
43,610
-75
38
+10
0.087
+0.023
平成19(2007)
43,575
-35
37
-1
0.085
-0.002
平成20(2008)
43,011
-564
38
+1
0.088
+0.003
             
○近年は横ばい傾向。1%にも満たない状況が続く。
○微増でも増加傾向が続くことを願いたい。
※背景色のない数値は速報値を意味する

 

 

 

 

 

※文部科学省 『学校基本調査速報値 −平成20年度− 初等
  教育機関 専修学校・各種学校編 統計表一覧』より抜粋
  高等学校には通信制を含む

※養護教員数は,養護教諭と養護助教諭(職務を助ける)の合計
※男性の比率は管理人が付け加えた

※過去の統計はページ下部に参考として記載


2.なぜ男性養護教諭がほとんどいないのか
 @養護教諭の前身が「学校看護婦」であるから
   明治後期に、眼病・トラホーム等の衛生処置を行う医療補助者として看護婦(当時)が「学校看護婦」という名称で採用
  れたのが養護教諭の前身です。そのため、女性が圧倒的に優位な背景があります。しかしながら、当時は
  教員としては扱われておらず、その待遇は決してよいものではありませんでした。
 A養護教諭養成大学に女子大学あるから
   @の流れや、女性限定の時期があったこともあり、養護教諭の養成大学に女子大学があります。これでは男性が目指そ
  もどうしようもありません。しかし、全てが女子大学というわけではないので、大学を選ばなければ、目
  指す道は存在しています。
 B女性が従事するものだというすりこみ・既成概念があるから
   これもまた@の流れを受けていると思われます。私の記憶をさかのぼっても保健室の先生はすべて女性でした。今まで
  ずっと女性が従事していたので、女性がするものだという風に思い込まされているのではないでしょうか。
  多くの人が当たり前に思っていることを変革していくには、かなりの労力が必要です。
 C男性が養護教諭を真剣に目指す環境にないから
   @やBとも関係しますが、男性が“なりたい”職業にはまず挙がることはないでしょう。そもそもなれるかどうかも分からない
  況です。また、過去において、女性を軽視していた背景があり、男性がなるとは何事だ!という、根拠の
  よく分からない主張をされる方もいらっしゃいます。逆に、養護教諭になる男性は、○の腐ったような奴
  (書きたくありませんが)云々という、古風(?)なお考えをお持ちの方もこれまたいらっしゃいます。
  そんな中において男性養護教諭が増えるはずがありません。
 
3.男性養護教諭普及への障壁
 @男性に対する一般的偏見
   痴漢だセクハラだという事件を起こすのはいつも男性…という印象・先入観を持っていませんか?性にだらしないのは男
  だと感じてはいませんか?事実、そうした事件を多く起こすのは男性であります。しかし、女性が全く起
  こしていないかというとそうではありません。比率を考えたときに男性の方が多いということがいえるだ
  なのです。こうしたことの要因は、生物的な構造として男性性が攻撃的・衝動的であるというものの他に、
  男性が男性性を受け止めにくいという背景があるように思われます。家庭・学校とも男性への性教育がない
  がしろにされ、男性性を軽んじるような文化(例:男性器はメディア等で表現・描写される)がある中で、
  男性はいかにしてアイデンティティを確立していけばよいのでしょうか。
   男性が養護教諭になったら、こうした事件を起こす危険性が高くなると思われている背景があります。男性であれ女性で
  れ、起こす人は起こしますし、起こさない人は起こさないのです。個人を見ずして、決断を下すことは偏
  見以外の何物でもないのです。
 A採用者の偏見
   2のCにも書きましたが、採用をなさる方々に男性養護教諭への偏見や先入観があるということが想定されます。@と併
  せ、この点については、運動として訴えかけ、ご理解を頂こうと考えております。また、こうした理解を崩
   すことなく、後世に継承していくためには、不祥事なく教育効果を上げていく道しか存在しないことも私達
  男性は十分にわきまえておく必要があります。私達男性はお願いをしていく立場であるということを忘れて
  はなりません。
 B配置数の問題
   養護教諭は基本的に各校1人ですが、複数配置するという流れもあります。この流れは男性が配置される可能性を高め
  ものであると考えます。各校1人の配置ですと、男子校を除いて、男性単独配置はやはり現状として社会
  的に受け入れられるものではないと思われます。そうなると、複数配置をして頂いて男性を採用して頂くし
  か可能性としては考えられません。雇用において性別が問題になるのも悲しいお話ですが、私は男女一人ず
  つ配置することが基本になればよいと考えます。私個人としては、給与を削減して頂いても構いません。
 
4.社会的な流れ(参考)
 @男女雇用機会均等法
   雇用(に係る過程含む)に際して、女性労働者への差別の禁止等をうたっており、男女共均等に雇用機会が与
  られるように制定されました。しかし、女性労働者に対する規定が多くあります。
   養護教諭においては、男性の雇用機会の均等を求めており、これとは逆の状況であります。
 A男女共同参画社会
   男性も女性も互いに人権を尊重し、責任を分かち合い、性別に関係なく個性や能力を発揮することができ
  る社会を目指すべく一連の取り組みが行われています。
   養護教諭においても、こうした方向へ進むべきであると思います。
 B職業でみる社会の流れ
   養護教諭は現在女性が多数を占めています。女性が多数を占める職業として、看護師や保育士などがあり
  ますが、いずれも男性の進出が社会的に認められ、男性が増えつつあります。養護教諭は、社会的に認めら
  れるどころか、問題視さえされていないという状況です。男性が性犯罪を起こすたびに、教員がわいせつ
  行為をするたびに、男性養護教諭への道は険しいものになっていきます。
 

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©Y.Nagatuki&Believe Life.

 

【参考】統計資料室(過去分)

平成19年度(2008年度)

【年度確定値】

学校区分
養護教員数
男性
(%)
国公
私立
小学校
23,779 5 0.021 5 0
中学校
10,958 6 0.055 4 2
高等学校
6,725 11 0.164 3 8
中等教育学校
38 0 0 0 0
特別支援学校
1,622 13 0.801 12 1
幼稚園
453 2 0.442 1 1
合計
43,575 37 0.085 25 12

平成18年度(2007年度)

【年度確定値】

学校区分
養護教員数
男性
(%)
国公
私立
小学校
23,890 5 0.020 5 0
中学校
10,918 8 0.073 6 2
高等学校
6,740 13 0.193 6 7
中等教育学校
29 0 0 0 0
盲学校
79 0 0 0 0
聾学校
131 0 0 0 0
養護学校
1,368 10 0.731 9 1
幼稚園
455 2 0.440 0 2
合計
43,610 38 0.087 26 12

平成17年度(2006年度)

【年度当初の数値】

学校区分
養護教員数
男性
(%)
国公
私立
小学校
24,007 4 0.017 3 1
中学校
10,934 7 0.064 5 2
高等学校
6,736 9 0.134 3 6
中等教育学校
19 0 0 0 0
盲学校
81 0 0 0 0
聾学校
133 0 0 0 0
養護学校
1,340 6 0.448 5 1
幼稚園
435 2 0.460 0 2
合計
43,685 28 0.064 16 12